Kinaconの技術ブログ

Ubuntuはじめました。

PC(Ubuntu18.04LTS)でAmazonEcho(AIスピーカー)を動かしてみる。

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日経Linux2018/09にラズベリーパイをAIスピーカーにする特集がありました。

まだ、ラズベリーパイはハードルが高い(勝手なイメージかもしれませんが・・・)ので
とりあえずPCで動かしてみようと思いました。


以下の手順でAmazonEchoの開発キットを導入します。

作業内容

1. マイクとスピーカの設定
2. クラウドサービスのAIアシスタント機能の設定
3. PCへの開発キットの導入


1.マイクとスピーカーの設定

スピーカーはPC内蔵をそのまま使用する。
マイクはAmazonで購入しました。

サンワサプライ フラット型PCマイク MM-MC23

サンワサプライ フラット型PCマイク MM-MC23

カード番号を調べる

【参考】Linuxで音声の出力先をUSBスピーカーにする

aplayを使用し、スピーカーのカード番号とデバイス番号を調べた。
番号0でアナログスピーカーはデバイス番号0にあるようだ。

コマンド
aplay -l
結果

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【参考】すえん学録: USBマイクとUSBスピーカーでarecord(録音)とaplay(再生)を行う


arecordを使用し、マイクのカード番号とデバイス番号を調べた。
番号0でアナログマイクはデバイス番号0にあるようだ。

コマンド
arecord -l
結果

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音量の設定

音量は前にLet'sNoteのスピーカー有効化に使用したAlsamixerを使用しました。
alsamixer起動後 [F5]を押して表示を[全て]にする。
矢印キーで[Mic]へ移動し、バーをMAXにする。
mキーを押して、バーの下の MM を 00 にする。MM はミュート。

マイクのdB ゲインは[Capture]で変更できる。

コマンド
alsamixer
結果

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動作確認

スピーカー
speaker-test -D plughw:0,0 -t sine -f 1000

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マイク
speaker-test -D plughw:0,0 -t sine -f 1000

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2.クラウドサービスのAIアシスタント機能の設定

AIアシスタント機能である「Amazon Alexa」をPCから
「Alexa Voice Service(AVS)」を連携して呼び出します。

※Alexaを呼び出すデバイスを「Alexaデバイス」と呼ぶそうです。よってPCはAlexaデバイスになります。

AVSと連携にはブラウザでAVSにPCの製品情報を登録する必要があります。

AVSにAlexaデバイスを登録する

以下のサイトを参考に行った。
Register a Product | Alexa Voice Service


デベロッパーアカウント作成
※通常のアマゾンアカウントのIDとPASSでログインすると一部情報が引き継がれました。


・製品を作成する

【設定情報】
製品名:適当
製品ID:製品名を記入
製品はアプリやデバイスで使用しますか?:端末
ご使用の端末は、コンパニオンアプリを使用しますか?:いいえ
商品カテゴリー:その他 製品名を記入
製品概要:製品名を記入
エンドユーザーは、商品とどのようにやり取りするのでしょうか?:
タッチで開始される、ハンズフリー
この製品を商品として配信する予定ですか?:いいえ
これは子供向け商品、それ以外は13歳以下の子供向けですか?:いいえ


・プロフィールを新規作成をする

【設定情報】
セキュリティプロファイル名:製品名 Profile
セキュリティプロファイル記述:製品名 Profile


・その後の作業
「その他のデバイスやプラットフォーム」をクリック
「クライアントID名」に製品名を入力し、「一般ID」をクリック
「コピー」をクリックして完了する。

Login with Amazon(LWA)のセキュリティプロファイルを有効化する

開発者コンソールで
1「アプリ&サービス」をクリック
2「Amazonでログイン」をクリック
3「製品名」をクリック
4「Confirm」をクリック
5「http://example.com」と入力
6「Save」をクリック

3.PCへ開発キット導入

PCからAVSを利用できるようにAVS Device SDK(開発キット)をインストールする。

以下のサイトを参考に行った。Ubuntu16.04向けだが18.04でも動いた。

Ubuntu Linux Quick Start Guide · alexa/avs-device-sdk Wiki · GitHub

Alexaの応答を日本語化

1 Alexaを起動
2 [C] + [Enter]
3 [1] + [Enter]
4 [6] + [Enter]

以上です。


「Alexa!」を聞き取ってくれません・・・
スピーカの問題なのか? 原因はわかりません。
ただ、「t」 入力で「Alexa」が聞き取れた状態にして、
天気や時間をきくとちゃんと答えてくれました。

今度はラズベリーパイに入れてみようと思います。


日経Linux 2018年 9 月号

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